『労働力調査(完全失業率)』とは??(総務省統計局が公表している雇用情勢を示す重要な指標)
目次

(1)はじめに

こんにちは。公認会計士の櫻井です。
【この記事の目的】
この記事は、読者の方の『経済を分析する力』を向上させることを目的として公開しています。
『経済を分析する力』が向上すると、株式投資において非常に役立ちます。
(2)どのように「経済を分析する力」をつけるか?

『経済を分析する力』は、『経済指標』を理解することで、向上します。
経済指標を理解することで、経済を「数字」で分析することができます。
(3)今回の経済指標:「労働力調査(完全失業率)」

この記事では『労働力調査』という経済指標について、解説していきます。労働力調査の中で「完全失業率」が公表されています。
この経済指標は、「経済」という大きなカテゴリーの中でも「雇用」を分析するために役立つ指標です。
(4)この経済指標をみることで「わかること」
「労働力調査」をみることで、「日本国内の雇用環境や労働市場が、現在どういった状態にあるのか?」が、『数字』でわかります。
「失業率」という言葉はニュース等で一度は耳にしたことがあるかと思いますが、「失業率」といったら、一般的には、労働力調査の中で公表される「完全失業率」のことを指します。
(5)労働力調査とは??完全失業率とは??
『労働力調査(ろうどうりょくちょうさ)』とは、統計局が公表している「労働関連」(例:完全失業率)のデータです。
「労働力調査」の中で公表される『完全失業率』とは、労働力人口(働く意欲のある15歳以上)のうち、仕事に就いておらず、かつ、求職活動を行っている「完全失業者」が占める割合(%)のことです。
少し雑に説明すると「働く意欲がある15歳以上の人のうち、失業している人の割合」です。
つまり、「完全に失業してる人」という意味ではなく、働く意欲があって、求職活動も行っているけど、失業中の人、という意味です。
この値(%)が高いほど(仕事に就きたくて)仕事を探しているが、まだ失業中である人が多いことを意味します。
(6)この経済指標の「重要性」
公認会計士である筆者の意見としては、「労働力調査」はチェックすべき指標だと言えます。
5段階評価でいうと、「3.0★★★」です。
その理由は、「雇用環境」や「労働市場」の現在の状況が把握できる重要な経済指標だからです。
また、ニュース等でもよく取り上げられる「注目度の高い指標」です。
(7)実際の「労働力調査」
こちらが、実際の「労働力調査」です。こちらは詳細が詳しく載ってあるPDF形式の報告書です。

また、統計局のホームページでサマリー(概要)が公表されています。

(8)この経済指標をチェックするときの「ポイント」
この指標をチェックするときのポイントは、『完全失業率』の値(%)をチェックすることです。
この値は、労働力人口(働く意欲のある15歳以上)のうち、仕事に就いておらず、かつ、求職活動を行っている「完全失業者」が占める割合(%)を示します。


上記の画像でいうと、「2025年10月の「完全失業率」は、2.6%であった」ということがわかります。
(9)どこで発表される??
労働力調査は、総務省(統計局)のホームページで公表されます。
リンクは⇨こちら
(10)いつ発表される??
労働力調査は、『毎月』発表されます。
・発表頻度:毎月
・具体的な公表日は?:おおむね下旬ごろ
(例:11月に発表された家計調査報告⇨具体的には、11月28日に発表)
・発表されるデータはいつのもの?:前月分のデータ
(例11月28日に公表されるのは⇨10月分のデータ)
(11)まとめ
★重要性:『3.0★★★』(5段階評価)
★見るべきデータ:『完全失業率』の値(%)
★発表頻度:『毎月』
★発表元:『総務省(統計局)』
★リンク:⇨こちら

