『月例経済報告』とは??(内閣府が毎月公表している「経済の基調判断」がわかるレポート)
目次

(1)はじめに

こんにちは。公認会計士の櫻井です。
【この記事の目的】
この記事は、読者の方の『経済を分析する力』を向上させることを目的として公開しています。
『経済を分析する力』が向上すると、株式投資において非常に役立ちます。
(2)どのように「経済を分析する力」をつけるか?

『経済を分析する力』は、『経済指標』を理解することで、向上します。
経済指標を理解することで、経済を「数字」で分析することができます。
(3)今回の経済指標:「月例経済報告」

この記事では『月例経済報告』という経済指標について、解説していきます。
厳密には、「経済指標」というより「レポート」ですが、レポートの中身としては多くの経済指標が登場します。なので、この記事でも「経済指標」というくくりで、あつかわせていただきます。
(4)この経済指標をみることで「わかること」
「月例経済報告」をみることで、「日本国内の経済全体が、現在どういった状態にあるのか?」についての内閣府の考え(判断)が、わかります。
極論ですが、他の経済指標をみなくても、手っ取り早く「今の経済って、どういった状態なのか」が知りたい場合には、この月例経済報告をみることで、知ることができます。
(5)月例経済報告とは??
『月例経済報告(げつれいけいざいほうこく)』とは、国内経済の基調判断(=「経済」が現在どういった状態にあるのか)や先行き(=今後の見通し)について、内閣府が毎月公表している経済レポートのことです。
(6)この経済指標の「重要性」
公認会計士である筆者の意見としては、「月例経済報告」はとても重要な指標だと言えます。
5段階評価でいうと、「5.0★★★★★」です。
その理由は、「経済」が今現在どういった状態にあるのか、を「数字」で公表しているレポートであり、内閣府の景気判断がわかるからです。
他の経済指標を見る時間がなくても、毎月公表されるこのレポートの「冒頭のみ」でも結構ですので、みることをおすすめします。
※「冒頭」に基調判断が端的に掲載されます。
(7)実際の「月例経済報告」
こちらが、実際の「月例経済報告」です。

(8)この経済指標をチェックするときの「ポイント」
この指標をチェックするときのポイントは、『レポート冒頭』の『サマリー(要約)』をチェックすることです。
(レポート(PDF)を開いたときに、まずこのサマリーが記載されます。)


上記の画像でいうと(赤線部分)、ー景気は、米国の通商政策による影響が自動車産業を中心にみられるものの、緩やかに回復している。ー
がサマリーです。
もう一つチェックすべきポイントは「前月からの変更」が一目でわかる、下記の部分です。

ここの部分は、レポートの「2ページ目」に「先月からの主要変更点」として記載されます。

この「先月からの主要変更点」をみることで、国内経済の動き(基調判断)が前月からどのような変化があったのか、がわかります。
(9)どこで発表される??
月例経済報告は、内閣府のホームページで公表されます。
リンクは⇨こちら
下記ページの赤線部分の「PDF」をひらくと、「月例経済報告」が読めます。

(10)いつ発表される??
・発表頻度:毎月
・具体的な公表日は?:おおむね第3週目
(例:12月に発表された月例経済報告⇨具体的には、12月19日に発表)
・発表されるデータはいつのもの?:発表月の前月までの経済指標を基に作成
(例:12月19日に公表されるのは⇨2025年11月までの経済指標を基に作成)
(11)まとめ
★重要性:『5.0★★★★★』(5段階評価)
★見るべきデータ:『レポート冒頭』の『サマリー(要約)』及び『先月からの主要変更点』
★発表頻度:『毎月』
★発表元:『内閣府』
★リンク:⇨こちら

