【収益性(2)】ROE(自己資本利益率)


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「ROE(自己資本利益率)とはなにか」が理解できます。
この記事を読む前に・・・
「そもそも株価指標とはなにか?」「なぜ重要なのか?」を知りたい方は、下のボタンから記事へ飛んでください。
この『株価指標』のレベル
・重要度★★★★★
・難易度★★
・注目度★★★★★
▶1.「ROE(自己資本利益率)」とは??

「ROE(自己資本利益率)」は、とても重要な指標です。なぜなら、株主の目線からみて、出資したお金がどれくらい効率よく運用されているか、を知れるからです。
✅️定義(=ROE(自己資本利益率)とは??):ROE(自己資本利益率)とは、「自己資本」に対する「利益の割合」のこと。株主から出資されたお金である自己資本を使って、どれくらい利益を生み出すことができのか、パーセンテージでわかる指標。
✅️計算式:ROE(自己資本利益率)(%) = 利益 / 自己資本
✅️これで、なにがわかるの?:株主から出資されたお金である「自己資本」から、どれくらい効率よく、利益を生み出すことができているか、がわかる。パーセンテージが高いほど、優秀(=効率よく利益をあげることができている)
・例えば:ある会社の「ROE(自己資本利益率)」が10%だった場合
このような会社では、自己資本を元手に、利益を10%生み出すことができていることを意味する。
✅️なぜ重要なのか?:株主の立場から(=自分たちが出資したお金から)どれくらい効率よく利益を生み出しているか、を判断できる指標であるため「ROE(自己資本利益率)」を用いることで、今後株価が上昇しそうかどうかの判断材料になる。
▶2.どうやって算定するの?
✅️分子=PL(損益計算書)の「利益(税引き後最終利益)」:(例)
✅️分母=BS(貸借対照表)の「純資産」の「自己資本(=株主資本)」:(例)
✅️計算式:ROE(自己資本利益率)(%) = 利益 / 自己資本(=株主資本)
▶3.<計算式の注意点>に
ここから↓
✅️「利益率」には、たくさんの種類がある
✅️分母に「なに」をもってくるかによって、「なに」に対する「利益の割合」なのかをあらわす
✅️また、分子に「どの利益」をもってくるかによって、どの利益のことを指しているか変わってくる(例:売上高最終利益率、売上高営業利益率、など)
▶4.株式投資に与える影響
✅️利益率は、一般的には、高ければ高いほどいい
✅️会社側にとって、利益率を改善することは、容易なことではない
✅️株主にとって、利益率が上昇することは、いいこと
✅️利益率が上昇する見通しである株は、通常、株価も上昇する傾向にある