【安全性(2)】自己資本比率


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「自己資本比率とはなにか」が理解できます。
この記事を読む前に・・・
「そもそも株価指標とはなにか?」「なぜ重要なのか?」を知りたい方は、下のボタンから記事へ飛んでください。
この『株価指標』のレベル
・重要度★★★★★
・難易度★★
・注目度★★★★★
▶1.「自己資本比率」とは??

株式投資を行う上で、自己資本比率を理解することは、その会社の「安全性(倒産の危険性)」を分析する上で、とても重要です。
✅️定義(=「自己資本比率」とは??):自己資本比率とは、総資産に占める「自己資本」の割合を示す。「自己資本」とは、会社が返済する必要のない資本であり、株主からの出資金などが該当する。自己資本に対して、「他人資本」とは、会社が返済する必要がある資本であり、銀行からの借り入れ金などが該当する。
✅️計算式:「自己資本比率」(%)= 自己資本 / 総資産(=総資本)
✅️これで、なにがわかるの?:会社の資本のうち、自己資本の割合が高い場合は、返済する必要のない資本で会社を経営できていることを意味するため、倒産する危険性が低い。逆に、自己資本の割合が低い場合、他人資本の割合が高いことを意味する。これは、返済する必要のある資本(借入金など)で会社の経営をまかなっていることを意味するため、倒産する危険性が低いとはいえない。
このように、自己資本比率をチェックすることで、会社が、倒産する危険性が高いか低いか(=倒産の危険性が高まっているか)がわかる。
・例えば:自己資本が250、総資産が500の場合:自己資本比率は50%
この場合は、総資産(=総資本)のうち、50%が自己資本でまかなえていることを意味する。
✅️なぜ重要なのか?:一般的に、自己資本比率は50%以上が望ましいところ、10%以下など極端に低い場合、倒産リスクはかなり高まっていると判断できる。また50%未満であれば、他の指標で「安全性」をチェックすることが必須である。このように、倒産の危険性をチェックできる。
▶2.どうやって算定するの?
✅️分子=BS(貸借対照表)の「純資産」の「自己資本(=株主資本)」:(例)
✅️分母=BS(貸借対照表)に「総資産(=総資本)」:(例)
✅️計算式:「自己資本比率」(%)= 自己資本 / 総資産(=総資本)
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▶3.<計算式の注意点>について
✅️利益には、売上総利益、営業利益、経常利益・・・など、いくつか種類があるが、EPSを算定する際には、通常「税引き後最終利益」を用いる
✅️赤字の場合は、EPSはマイナスになる(▲1株あたり損失)
✅️「発行済株式総数」が増えれば、通常EPSは下がる(低下する)
▶4.株式投資に与える影響
✅️EPSは、高ければ高いほどいい
✅️株主にとって、EPSが上昇することは、いいこと
✅️EPSが上昇する見通しである株は、通常、株価も上昇する傾向にある