【株価指標(3)】PBR(株価純資産倍率)


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「PBR(株価純資産倍率)とはなにか」が理解できます。
この記事を読む前に・・・
「そもそも株価指標とはなにか?」「なぜ重要なのか?」を知りたい方は、下のボタンから記事へ飛んでください。
この『株価指標』のレベル
・重要度★★★★★
・難易度★★★
・注目度★★★★★
▶1.「PBR」とは??

「PBR」と「PER」は、たくさんある株価指標の中で、最重要です。
✅️定義(=「PBR」とは??):PBRとは、「株価純資産倍率(かぶかじゅんしさんばいりつ)」のこと。
PBR=「Price Book-value Ratio」の略。
株価が、BPS(1株あたり純資産)の何倍になっているのかがわかる株価指標。通常、株価とBPSは、理論上は一致しているはずなので、通常「1倍」になっていることが多い。
✅️計算式:PBR(株価純資産倍率)(倍) = 株価 / BPS(1株あたり純資産)
✅️これで、なにがわかるの?:株価が、現在「割安」なのか「割高」なのか、が「資産の面」からわかる。非常に重要な指標。
・例えば:株価1,000円の株のBPS=1,000円だった場合
その株を1株買うことで、純資産1,000円が得られる。この場合、投資額(1、000円)と、自分のものになる純資産の金額(1,000円)は一致している。理論的には、株価とBPSは一致しているはずである。
✅️なぜ重要なのか?:一般的に、PBRが「1倍未満」であれば割安、「1倍を超えていれば」割高、という客観的な判断基準がある。そのため、個別銘柄を買うべきか、そうでないか、判断するのに直接的に役に立つ。また、算定するのがとても簡単である点からも、PERと並んで、「最重要指標」の1つといえる。
▶2.どうやって算定するの?
✅️分子=現時点の「株価」:(例)
✅️分母=「BPS(1株あたり純資産)」:(例)
✅️計算式:PBR(株価純資産倍率) = 株価 / BPS(1株あたり純資産)
▶3.<計算式の注意点>について
✅️一般的に、PBRが「1倍未満」であれば割安、「1倍を超えていれば」割高
✅️ただし、1倍未満であれば、すぐに「買い」と判断するのはNG
✅️なぜなら、純資産は「時価」ではないため
✅️極端にPBRが低い場合、マーケットから評価されるのに(株価が上昇するのに)長い年月を要する場合もあえる
▶4.株式投資に与える影響
✅️PBRは必ずチェックするべき
✅️なぜなら、簡単に算定できるため
✅️利益が成長しているにも関わらず、PBRが1倍未満であれば、株価上昇のチャンス
✅️ただし、PBRのみで「買いか否か」判断するのではなく、他の指標(例:PERやROEなど)も必ず考慮すべき