【基礎講座④】『売買益を得るには?』
目次


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
前回の基礎講座③で、「売買益とは、何なのか?」少しイメージできたと思います。
今回の基礎講座④では、「売買益」についてもう少し詳しくみていきたいと思います。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「売買益はなんで発生するのか?」など、売買益の基本的なことについて理解することができます。

では、「基礎講座4」いきましょう!

▶売買益とは
基礎講座③の復習からいきましょう。
売買益とは・・・
株価が本来の価値に比べて安いときに買い、株価が高くなった時点で売ることで、株価が値上がった部分を利益として受け取ること
例えば、ある株の、本来の価値が1,000円、現在の株価が100円であるとします。
このような場合に、株価が100円のときに買い、株価が本来の価値である1,000円まで上がったタイミングで売ると、900円の利益(=差額)を得ることができます。
この900円が売買益です。
・・・では、そもそもなぜ売買益って発生するのでしょうか??
▶そもそも、なぜ売買益って発生するの・・・??

そもそも、なぜ売買益って発生するのでしょうか・・?
これは、「株価が、変動するから」です。
✅️売買益が発生するのは、株価が変動するから
株価は、基本的には毎日(=毎営業日)変動します。(基礎講座②にて解説しました。)
みなさんが売買益を得たいと思って株式投資を始めた場合、買ったあとに株価が上昇したタイミングで売却すれば、売買益が得られます。
この「上昇したタイミング」とは、1分後の場合もあれば、数日後の場合もあります。(そのまま数カ月間、上昇しないこともあり得ます。)
株を買ったあとは、いつでも売ることができるので、例えば、「今日買って、明日売る」「午前中に買って、午後に売る」・・・こういった売買も、もちろん可能です。
・・・これを限りなく短い時間で行う投資の仕方もあります(=これを「スキャルピング」といいます)。

株価の変動の仕方については、銘柄によって、また、日よって、それぞれ違いますが、1分もたたずに値が動く株もあれば、何時間も動かない株もあります。
▶1日で変動する株価の「幅」には制限がある

株は、1日でも大きな利益を得ることができます。(例:朝に買った株を、その日の午後に売る、など)
逆に、1日で大きな損失を被ってしまうこともあるということです。
あまりにも短期間で上昇しすぎたり、下落しすぎることで、短期間で多額の利益もしくは損失が出ないように、1日で変動できる金額には上限と下限があります。
1日で変動できる株価の上限と下限
このことをストップ高(=上限)、ストップ安(=下限)といいます。
▶どのように変動するか予測はできるが・・・

この「株価が変動する」という点ですが・・・
✅️ある株が、どれくらい変動したり、どのような変動の仕方をするか、について100%の精度で知ることは、絶対にできません。
ここはとても重要なので、もう一度いいます。
・・・どれくらい変動したり、どのように変動するか、予測することはできます。ですが、実際に「どのように変動するか、事前に知る」ということは不可能(※)です。
(※会社内部の情報を予め知って株を売買することは禁止されています。)
なので「絶対に上がる株がある」などどいう情報は、信じないでください。
・・・たとえ上がったとして、結果論に過ぎません。
実際に、株価がどのように変動するかは、当日になってみないとわかりません。
✅️株価が、どう変動するか予測はできる
✅️だが、100%の精度で知ることは不可能
✅️「前日に好決算が発表されたから、今日は、上がりそうだ」という予測はできても、実際にどうなるかについては、その日、フタをあけてみないとわからない
では、そもそも、なぜ株価は変動するのでしょうか・・・?

ここから、重要です。
▶なぜ、株価は変動するのか?

では、なぜか株価は変動するのでしょうか・・・?
これは、結論からいうと、株価は、会社の業績に連動しているからです。
株価が変動する要因は・・・
株価は、会社の業績に連動しているから
例えば、「外国人観光客の数が減少している」というニュースが発表されたとします。
外国人観光客は、日本の百貨店などで高額な商品をたくさん買う傾向にあります。
その外国人観光客が減少傾向にある、ということは、百貨店の売上も減少する傾向にある。
そのため、百貨店の業績が悪化するかもしれないという予想が働き、百貨店の株が下がってしまう・・・という感じです。

よく「株は連想ゲームだ」と言われる理由は、このような連想をもとに株価を予測するからです。
・・・いまのたとえでは、業績が悪化するという予想でしたが、業績が急拡大するといった予想が出ると、株価は大きく値上がりすることがよくあります。
✅️今後の業績がいいと発表されているにもかかわらず、株価が安く放置されている、
あるいは、会社の資産状態(例えば、現金をたくさん保有していて、倒産の危険性も低い)が良好にもかかわらず、株価が安く放置されている、こういった株を見つけていくことで、売買益が得られる可能性が高まります。
▶だから会社は決算を公表している

上で説明したとおり、会社の業績は、株価に影響を与えるとても重要な要素です。
なので、会社は、これから株を買おうとしている投資家に対して、あるいは、すでに株を買っている株主に対して、業績を公表する義務があります。
この義務を果たすために「決算」という形で、広く世の中に業績を公表しています。
▶基礎講座④の「まとめ」


基礎講座④、お疲れ様でした。
今回、学習した内容を、以下でまとめました。
基礎講座④の「まとめ」
✔売買益が発生するのは、株価が変動するから
✔株価には、値幅制限がある(ストップ高とストップ安)
✔株価が、どのように変動するか100%の精度で知ることはできない
✔株価がどう変動するか、予測することはできる
✔株価は、会社の業績に連動しているため、変動する
では「売買益がなにか」イメージできたところで、次は「基礎講座⑤」へいきましょう!
下記のボタンをクリックすると、基礎講座⑤へ飛びます。

基礎講座④を読んでいただいただけでも、かなり疲れたかと思いますので、しっかり休んでから「基礎講座5」へお進みください!
(お疲れ様でした)