【基礎講座⑤】『配当を得るには?』
目次


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
前々回の基礎講座③で、「配当とは、何なのか?」少しイメージできたと思います。
今回の基礎講座⑤では、「配当」について、もう少し詳しくみていきたいと思います。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「配当ってなんでもらえるのか?」など、配当の基本的なことについて理解することができます。

では、「基礎講座5」いきましょう!

▶配当とは
基礎講座②の復習からいきましょう。
配当とは・・・
✅️会社が稼いだ利益の一部を受け取ること
✅️「1株につき〇〇円」という形で表現される
✅️例えば「1株につき1円の配当」という株を買うことで、買った株数に応じて、現金が受け取れること。もしこの株を100株買ったら、配当として100円が受け取れる。
・・・では、そもそもなぜ配当ってもらえるのでしょうか??
▶そもそも、なぜ配当ってもらえるの・・・??

これは、「会社は、株主のものだから」です。
✅️配当がもらえるのは、会社が株主のものだから
基礎講座①で、株とは会社を所有できる権利なので、利益はすべて株主のものである・・・と、解説しました。(基礎講座①をもう一度みたい場合、ここをクリック)
会社が行う配当の原資(=元ととなるお金)は、利益です。
利益自体が、株主のものなので、それを受け取ることは、株主として当然の権利です。
▶してもしなくても、会社の自由

配当を受け取ることは、株主として当然の権利です。
・・・ですが、株を買ったら、必ずその会社から配当を受け取れるわけではありません。
なぜかというと、配当をするかしないか、いくらにするか、は会社側が決められるからです。
(※会社側が決めますが、最終的には株主が承諾するというルールになってます。)
配当に資金を回してしまうと、会社として投資資金が不足してしまう、などを理由に、利益を出していても無配当(=配当0円)の株は、多々あります。
▶いくらするのか・・・??

配当は、「1株あたりにつきいくら」という形で表現されます。
さきほど、会社側が決められる、と言いましたが、では会社はどのように配当を決定するでしょうか?
言い換えると、どのようにして「1株あたりにつきいくら」と決定するのでしょうか。
これは、一般的に、会社が獲得した利益の金額に応じて決定することが多いです。
例えば、「獲得した利益のうちの20%を、配当として株主に分配する」といった感じです。
このことを、「配当性向(はいとうせいこう)20%」といいます。
▶金額ではなく、投資に対するリターン(利回り)でみる

では、みなさんが株式投資をする際に、配当がたくさん欲しい場合に、どのように株を探せばいいでしょうか?
このときに、「1株あたりの配当が多い株」を探してしまうのは間違いです。
例えば、配当が「1株あたり100円」のA株と、「1株あたり10円」のB株の2つがあるとします。
一見、A株をたくさん買うことで、多くの配当がもらえる、と思って、A株を買ってしまいがちですが、実はそれぞれの株価を加味すると、B株をたくさん買った方が、より多くの配当がもらえます。
✅️A株:株価1万円
✅️B株:株価100円
みなさんがいま1万円をつかって投資しようと考えた場合、A株は1株しか買えません。
この場合にもらえる配当は=100円です。
ですが、B株は1万円で、100株買えます。
この場合にもらえる配当は=1、000円です。
なので、B株を買うことで、A株の10倍もの配当がもらえます。
このような考え方を、「配当利回り(はいとうりまわり)」といいます。
「配当利回り」
配当利回り=株を買うために支払った金額に対して、どれくらいの配当がもらえるかをパーセントであらわしたもの
✅️A株の配当利回り:1%(=配当100円/株価10,000円)
✅️B株の配当利回り:10%(=配当10円/株価100円)
配当をたくさん得たい場合は、「1株あたりの配当が多い株」ではなく「配当利回りが高い株」を購入することが重要です。
ちなみに、配当利回り10%は、驚異的な数字で、そこまで高い株はほぼありません。
実際には、配当利回り5%以上あれば、配当をかなりたくさん出している株といえます
まとめ
「1株あたりの配当が多い株」ではなく「配当利回りが高い株」を購入する
▶基礎講座⑤の「まとめ」


基礎講座⑤、お疲れ様でした。
今回、学習した内容を、以下でまとめました。
基礎講座⑤の「まとめ」
✔配当がもらえるのは、会社が株主のものだから
✔配当をするもしないも自由(無配当も認められている)
✔配当は、「1株あたりにつきいくら」という形で表現されます。
✔「1株あたりの配当が多い株」ではなく「配当利回りが高い株」を購入する
では「配当がなにか」イメージできたところで、次は「基礎講座⑥」へいきましょう!
下記のボタンをクリックすると、基礎講座⑥へ飛びます。