【株価指標(4)】PER(株価収益率)


こんにちは。個人投資家の櫻井です。
この記事を読むと・・・
この記事を読んでいただくと、「PER(株価収益率)とはなにか」が理解できます。
この記事を読む前に・・・
「そもそも株価指標とはなにか?」「なぜ重要なのか?」を知りたい方は、下のボタンから記事へ飛んでください。
この『株価指標』のレベル
・重要度★★★★★
・難易度★★★
・注目度★★★★★
▶1.「PER」とは??

「PBR」と「PER」は、たくさんある株価指標の中で、最重要です。
✅️定義(=「PER」とは??):PERとは、「株価収益率(かぶかしゅうえきりつ)」のこと。
PER=「Price Earnings Ratio」の略。
株価が、EPS(1株あたり利益)の何倍になっているのかがわかる株価指標。通常、PERは、値が大きいほど「割高」、小さいほど「割安」と判断することができる。
✅️計算式:PER(株価収益率)(倍) = 株価 / EPS(1株あたり利益)
✅️これで、なにがわかるの?:株価が、現在「割安」なのか「割高」なのか、が「利益の面」からわかる。非常に重要な指標。
・例えば:株価1,000円の株のEPS=200円だった場合
その株を1株買うことで、得られる利益(=株主のものになる理論的な利益の金額)は200円である。この200円とは、1年で得られる利益であるが、株主は今後毎年継続して利益を享受することができる。そのため、会社が稼ぐ利益の金額が200円で変わらない場合、株主は、投資額を回収するのに5年かかることを意味する。
✅️なぜ重要なのか?:一般的に、PERが大きれば割高、小さければ割安、という判断基準がある。そのため、個別銘柄を買うべきか、そうでないか、判断するのに直接的に役に立つ。また、算定するのがとても簡単である点からも、PBRと並んで、「最重要指標」の1つといえる。
▶2.どうやって算定するの?
✅️分子=現時点の「株価」:(例)
✅️分母=「EPS(1株あたり利益)」:(例)
✅️計算式:PER(株価収益率) = 株価 / EPS(1株あたり利益)
▶3.<計算式の注意点>について
✅️一般的に、PERの値が大きれば「割高」、小さければ「割安」
✅️ただし、PERの値が小さければすぐに「買い」と判断するのはNG
✅️なぜなら、PERが小さい=マーケット(市場)がその株を評価していない、とも捉えられるため
✅️業界平均・業種平均、同業他社、過去実績値、と比べたときに、大きいのか小さいのかを考えるべき
▶4.株式投資に与える影響
✅️PERは必ずチェックするべき
✅️なぜなら、簡単に算定できるため
✅️利益が成長しているにも関わらず、PERが小さいままであれば、株価上昇のチャンス
✅️ただし、PERのみで「買いか否か」判断するのではなく、他の指標(例:PBRやROEなど)も必ず考慮すべき