『景気ウォッチャー調査』とは??
目次

(1)はじめに

こんにちは。公認会計士の櫻井です。
【この記事の目的】
この記事は、読者の方の『経済を分析する力』を向上させることを目的として公開しています。
『経済を分析する力』が向上すると、株式投資において非常に役立ちます。
(2)どのように「経済を分析する力」をつけるか?

『経済を分析する力』は、『経済指標』を理解することで、向上します。
経済指標を理解することで、経済を「数字」で分析することができます。
(3)今回の経済指標:「景気ウォッチャー調査」

この記事では『景気ウォッチャー調査』という経済指標について、解説していきます。
この経済指標は、「経済」という大きなカテゴリーの中でも「消費」を分析するために役立つ指標です。
(4)この経済指標をみることで「わかること」
「景気ウォッチャー調査」をみることで「消費マインドに対する世間の声が(景況感)」が、『数字』でわかります。
(5)景気ウォッチャー調査とは??
『景気ウォッチャー調査(けいきウォッチャーちょうさ)』とは、いわゆる「街角アンケート」のようなアンケートの結果を、「指数化」して公表したものです。
具体的には、無作為(ランダム)に選ばれたスーパーやコンビニの店長やタクシードライバーなどに、「現状の景気は、良くなっていると思うか?」など、様々な「景気」に関する質問を実施し、それを点数化して指数として公表してます。
(6)この経済指標の「重要性」
公認会計士である筆者の意見としては、「景気ウォッチャー調査」はチェックすべき指標だと言えます。
5段階評価でいうと、「3.0★★★」です。
その理由は、いわゆる「世間の声」がつかめる指標であるからです。ただし、アンケートに過ぎず、実態を数字で示した結果ではない点に留意が必要です。
(7)実際の「景気ウォッチャー調査」
こちらが、実際の「景気ウォッチャー調査」です。


『景気ウォッチャー調査』は、約30ページほどの「報告書」です。上の画像はその1ページ目です。
(8)この経済指標をチェックするときの「ポイント」
この指標をチェックするときのポイントは、『現状DI』と『先行きDI』の値をチェックすることです。
具体的には、『現状DI』と『先行きDI』の値が、前月比で、どれくらい増減しているか、をチェックすることです。
ここをチェックすることで、現状の景気と、今後の景気がどうなっていくかを考える上で参考になります。


上の画像の赤線のように、『現状DI』と『先行きDI』はポイントで表示されます。
『現状DI』と『先行きDI』は、下記のような形で公表されます。
【現状DI】

【先行きDI】

(9)どこで発表される??
景気ウォッチャー調査は、内閣府のホームページで公表されます。
リンクは⇨こちら
(10)いつ発表される??
家計調査報告は、『毎月』発表されます。
・発表頻度:毎月
・具体的な公表日は?:おおむね第2週目の第1営業日
(例:12月に発表された景気ウォッチャー調査⇨具体的には、12月8日に発表)
・発表されるデータはいつのもの?:1ヶ月前のデータ
(例:12月8日に公表されるのは⇨11月分のデータ)
(11)まとめ
★重要性:3.0★★★(5段階評価)
★見るべきデータ:『現状DI』と『先行きDI』
★発表頻度:『毎月』
★発表元:内閣府
★リンク:こちら

