『景気動向指数』とは??(内閣府は公表している国内経済についての先行指数と一致指数)
目次

(1)はじめに

こんにちは。公認会計士の櫻井です。
【この記事の目的】
この記事は、読者の方の『経済を分析する力』を向上させることを目的として公開しています。
『経済を分析する力』が向上すると、株式投資において非常に役立ちます。
(2)どのように「経済を分析する力」をつけるか?

『経済を分析する力』は、『経済指標』を理解することで、向上します。
経済指標を理解することで、経済を「数字」で分析することができます。
(3)今回の経済指標:「景気動向指数」

この記事では『景気動向指数』という経済指標について、解説していきます。
この経済指標は、「経済」という大きなカテゴリーの中でも「国内経済全体」を分析するために役立つ指標です。
(4)この経済指標をみることで「わかること」
「景気動向指数」をみることで、「日本国内の経済全体が、現在どういった状態にあるのか?」が、『数字』でわかります。
(5)景気動向指数とは??
『景気動向指数(けいきどうこうしすう)』とは、国内経済の動向に関する複数の経済指標を統合して指数化したものです。
基準となる年を「100」として、100よりも「大きい場合」は好景気(景気が拡大)、100よりも「小さい場合」は不況(景気が後退)を示します。
このような指数を、CI(コンポジット・インデックス)といいます。
(6)この経済指標の「重要性」
公認会計士である筆者の意見としては、「景気動向指数」はとても重要な指標だと言えます。
5段階評価でいうと、「5.0★★★★★」です。
その理由は、基調判断がわかりやすくまとまっており、先行・一致・遅行、と「3種類」の指数が発表されるからです。
(7)実際の「景気動向指数」
こちらが、実際の「景気動向指数」です。

(8)この経済指標をチェックするときの「ポイント」
この指標をチェックするときのポイントは、『基調判断』及び「先行指数」と「一致指数」の値をチェックすることです。
「基調判断」は、現在の国内経済の状況(=「一致指数」)に関する内閣府(景気統計部)による「判断」です。


上記の画像でいうと、「2025年10月の、国内景気の状況は「下げ止まり」を示している」ということがわかります。
「先行指数」は、今後の国内経済の状況についての見通しを指数で示しています。
「一致指数」は、現在の国内経済の状況を指数で示しています。


上記の画像でいうと、「2025年10月の、「先行指数」は「110.0」、「一致指数」は「115.4」、とどちらも「100」以上だということがわかります。
(9)どこで発表される??
景気動向指数は、内閣府(経済社会総合研究所)のホームページで公表されます。
リンクは⇨こちら
下記の画像のページで公表されています。

(10)いつ発表される??
景気動向指数は、『毎月』発表されます。
・発表頻度:毎月
・具体的な公表日は?:おおむね第1週目
(例:12月に発表された家計調査報告⇨具体的には、12月5日に発表)
・発表されるデータはいつのもの?:2ヶ月前のデータ
(例:12月5日に公表されるのは⇨10月分のデータ)
(11)まとめ
★重要性:『5.0★★★★★』(5段階評価)
★見るべきデータ:『基調判断』及び「先行指数」と「一致指数」の値
★発表頻度:『毎月』
★発表元:『内閣府(経済社会総合研究所)』
★リンク:⇨こちら

