『東京都区部消費者物価指数』とは??(全国版CPIの東京都区部バージョン)

(1)はじめに

公認会計士櫻井

こんにちは。公認会計士の櫻井です。

【この記事の目的】

この記事は、読者の方の『経済を分析する力』を向上させることを目的として公開しています。

経済を分析する力』が向上すると、株式投資において非常に役立ちます。

(2)今回の経済指標:「東京都区部消費者物価指数」

公認会計士櫻井

この記事では『東京都区部消費者物価指数』という経済指標について、解説していきます。


この経済指標は、「経済」という大きなカテゴリーの中でも物価」を分析するために役立つ指標です

(3)この経済指標をみることで「わかること」

東京都区部消費者物価指数」をみることで、日本国内の物価が、今後どうなるのか先読みするのに役立ちます

この指標の特徴は、当月中にデータが公表される(例えば、11月分のデータは、11月中に公表される(中旬速報値))点です。

(4)東京都区部消費者物価指数とは??

東京都区部消費者物価指数(とうきょうとくぶしょうひしゃぶっかしすう)』とは消費者物価指数(CPI)の、東京都区部バージョンです。内容は、CPIとほぼ同じなのですが、CPIは日本全体のモノとサービスの価格を対象にしているのに対して、この指標は、「東京都区部」に限定した指標になってます。

この「東京都区部消費者物価指数」は、CPIの前に発表されます

全国と東京都の物価は、多少の違いはありますが、大まかには物価の変動が一致している傾向にあります。

よって、この指標をチェックすることで「CPIを先読みすること」が可能です

(5)この経済指標の「重要性」

公認会計士である筆者の意見としては、「東京都区部消費者物価指数」は時間があれば見るべき指標だと言えます。

5段階評価でいうと、「2.0★★」です。

その理由は、CPIの先行きがわかる指標であるため時間があればチェックしたいが、最重要指標はあくまでもCPIであるからです。

また、ニュース等でもよく取り上げられるのは「CPI」です。

(6)実際の「東京都区部消費者物価指数

こちらが、実際の「東京都区部消費者物価指数」です。

(7)この経済指標をチェックするときの「ポイント」

この指標をチェックするときのポイントは、消費者物価指数(CPI)と同様、下記3点をチェックすることです。

総合指数
コア指数(=「生鮮食品」を除く総合指数)
コアコア指数(=「生鮮食品」と「エネルギー」を除く総合指数)

・総合指数とは、すべての物価、つまり物価全体の変動がわかる指数です。
・コア指数とは、総合指数から「生鮮食品を除いた指数です。
・コアコア指数とは、総合指数から「生鮮食品」と「エネルギーを除いた指数です。

(8)どこで発表される??

東京都区部消費者物価指数は、CPIと同様に総務省(統計局)ホームページで公表されます。

リンクは⇨こちら

下記画像のとおり、「全国の概況の下に、「東京都区部の概況」が掲示されます。

(9)いつ発表される??

東京都区部消費者物価指数は、『毎月』発表されます。

発表頻度:毎月
具体的な公表日は?:おおむね月末付近
(例:11月に発表された東京都区部消費者物価指数⇨具体的には、11月28日に発表)
発表されるデータはいつのもの?:「中旬速報値」は当月のデータ
(例:11月28日に公表されるのは⇨11月分のデータ)

(10)まとめ

重要性:『2.0★★』(5段階評価)

見るべきデータ:・総合指数コア指数コアコア指数

発表頻度:『毎月』

発表元:『総務省(統計局)』

リンク:⇨こちら

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